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しかも大幅な修正を加えたせいで当日に間に合わなかった罠。
めでたい日に出すのもアレなので、ついでに細かい修正を加えて後日に出します。
作業BGM:
深海の孤独(桑島法子)
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丁度良かったので、出さずじまいだったSSを改編して出してみました。
もっとも、相変わらず読まなくても全く困らないものなのですが。
ただ読まれる場合は、多少普段と様子が違うのでそれだけはご注意を。
精神統一を兼ねた刺繍は、最近では日課だ。
先月から作り始めた物も完成間近で、恐らく明日には完成するだろう。
ただ、今日は気分が乗らなかった。
だから何となく、机の上に色んな物を広げて私はそれらを眺めていた。
「……綺麗」
何気なく手に取ったのは、霞草の刺繍が入ったハンカチだ。
一目で一針ずつ、丁寧に縫われているのが分かる。
自分も此処まで綺麗に出来たら良いのだが、なかなかそうはいかない。
次に、少し変わったビーズが両端に留められた青いリボンを手に取った。
バレンタインに贈られたそれは、リンクスと呼ばれる物らしい。
まさか異性から贈られるとは思わなかったので、少し驚いたのも懐かしい。
「ああ、そういえば」
バレンタインの贈り物といえば、詠唱兵器を贈られたのも驚いた。
故郷から持って来た武器は何となく使えないのだが、こちらは遠慮なく使っている。
綺麗な武器なので汚したくないが、護身用との事なので使わない方が失礼だろう。
そんな事を思いながらリボンを机の上に戻し、隣に置いていた手袋を手に取る。
貰った時、最初は既製品かと思ったが手編みだと気付いた時はやはり驚いた。
編み物はした事が無いので、今度簡単な物に挑戦してみようかと考えている。
そうやって一つ一つの物に触れ、それぞれの思い出に浸っていく。
……何故そんな事を始めたのかといえば、再確認をしたかったからだ。
自分は、幸せであると。幸せで、満たされているのだと。
「……きっと」
きっと私は、幸せなのだろう。不幸に思う事なんて、一つも無い。
その証拠に学園に来てから、沢山知り合いが出来た。友人だって、出来た。
だから、悲しむ事なんて何も無い。幸せなのだから、笑うべきだ。
……ただ、今日は。二十七日までは、どうしたら良いのか分からなくなった。
悲しむべきなのか、それとも普段通りに過ごすべきなのか。
多分、後者を選ぶべきなのだろう。あの人も、そう望む筈だ。
……けれど、それで本当にそれで良いのか。間違いなのではないか。
本当は今すぐに、例え学校を休んででも……行くべきなのではないかと。
「いや、学校を休んだ方が怒られる……か」
本当に、いつまで経っても自分は愚かだと思う。
随分前からこの日はいつも通りに過ごそうと、心に決めていたくせに。
いざその日になったら揺らぐなんて、滑稽なのにも程があるだろう。
……朝、学校に向かった途端、いつものように振る舞えたのは私らしいと思うが。
とにかく、学校は休めない。……なら、終わった後に?
土曜と日曜は特に予定も無いので、別に行く事自体は不可能ではないだろう。
……けれど。
「やっぱり、行けない」
決断し、ノートパソコンを鞄から取り出して立ち上げる。
そしてたった一つだけ、未返信だったメールに短い返事を送信した。
『返事が遅くなって申し訳ありません。
よく考えさせて頂きましたが……やはり、私は行けません。
私の分まで、よろしくお願いします』
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(以下、背後)
非常に中途半端な事になりました。
……続きを書く事前提なので、これで良いのかもしれませんが。
とりあえず、明後日に出せると良いなぁという事で(あくまで予定/駄)